🎬 作品情報
- 原題:LION
- 公開年:2016年
- 監督:ガース・デイヴィス
- 主演:デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマン、デヴィッド・ウェナム
- ジャンル:ヒューマンドラマ / 実話 / 感動
- 受賞歴:
- アカデミー賞6部門ノミネート(作品賞・助演男優賞・助演女優賞など)
- ゴールデングローブ賞4部門ノミネート
- BAFTA賞2部門受賞(助演男優賞・脚色賞)

あらすじ
迷子になった少年の運命
1986年、インドの貧しい地域で暮らす5歳の少年サルーは、母と兄とともに懸命に生きていました。
ある日、兄の仕事に同行したサルーは、駅で待つ間に眠り込んでしまいます。
目を覚ますと、兄の姿はなく、彼は誤って長距離列車に乗ってしまうのです。
広大なインドで一人ぼっち
列車は1,600kmも移動し、サルーは見知らぬ街コルカタへとたどり着きます。
言葉も通じず、家の名前もわからない彼は、ストリートチルドレンとして路上生活を余儀なくされてしまいます。
そんな彼を救ったのが、オーストラリア人夫婦でした。
サルーはタスマニアで新しい生活を始めることになります。
25年後、過去への旅が始まる
しかし、大人になったサルーは、「本当の家族はどこにいるのか?」という疑問を拭えずにいました。
そしてある日、彼は最新のGoogle Earthを使い、幼少期の記憶を手がかりに故郷を探し始めるのです——。
『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』の魅力
実話だからこそ響く、感動のストーリー
この映画は、実在するサルー・ブライアリーの自伝『25年目の「ただいま」』をもとにしています。
つまり、物語のすべてが「本当に起きた出来事」なのです。
📌 5歳で迷子になり、25年後に家族を探し当てるという奇跡
📌 最新技術(Google Earth)と人間の記憶の融合
📌 実際のサルー・ブライアリーも映画に感動し、涙を流したという事実
「奇跡の実話」とはよく言われますが、本作はまさにそれを体現しています。
デヴ・パテルの圧巻の演技
主人公サルーを演じたデヴ・パテルの演技は、圧巻の一言です。
特に、大人になった彼が故郷を探し始めるシーンでは、
「過去と現在が交錯する感情の揺れ動き」が見事に表現されています。
また、幼少期のサルーを演じたサニー・パワールの自然体な演技も秀逸です。
彼の純粋無垢な表情が、より一層観客の心を締めつけます。
現代社会が持つ「家族の意味」を問いかける
本作は、「家族とは何か?」を深く掘り下げる映画でもあります。
🔹 育ての親と生みの親、どちらが「本当の家族」なのか?
🔹 血のつながりよりも、大切なのは心のつながりではないか?
🔹 自分のルーツを知ることで、自分自身の存在意義を再確認することができるのでは?
サルーの心の葛藤は、観る者にも「自分にとって家族とは何なのか?」を考えさせます。
印象に残るセリフとその意味
「僕は2つの家族を持てて幸せだった。」
サルーは、生みの親と育ての親、2つの家族を持つことを誇りに思っていました。
これは、「家族の形はひとつではない」というメッセージを象徴しています。
「僕はずっと迷子だった。でも、ようやく帰る場所を見つけた。」
サルーは25年の時を経て、自分のルーツを見つけました。
この言葉は、アイデンティティを求め続けるすべての人に響くものです。
こんな人におすすめ
✅ 実話をもとにした感動作が好きな人
✅ 家族の絆を描いた映画を観たい人
✅ 「自分のルーツ」について考えたことがある人
✅ 泣ける映画を探している人
まとめ
『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』は、
「家族とは何か?」を深く考えさせてくれる実話映画です。
📌 感動の実話を忠実に再現
📌 デヴ・パテルの名演技が光る
📌 「本当の家族とは?」という問いが心に響く
観終わった後、「大切な人に会いたくなる映画」です。
コメント